ナゴハロレコード大賞!準グランプリ その1

えー、グランプリはJEAN LUC PONTY
ENIGMATIC OCEAN('77)」に決定した訳ですが、当然準グランプリといえるアルバムも4枚ばかしあります。(順位なんて決められへんっす…)
(ちなみにその内の1枚は"ギターアルバム列伝 巻の一"で紹介した渡辺香津美さんの「TO CHI KA」なのでした。)
とりあえず今回紹介する準グランプリ作品はこれ。

PAT METHENY GROUP/Same('78)



購入したのは忘れもしない'83年の秋。今となっては買うた理由は思い出せんけども、これ聴いて「歪んだ音だけがエレキギターやないんや!」と、目からウロコを落とさせた1枚であり、そしてECMへの入り口ともなった個人的にはとーっても大切な1枚なのであります。
ちなみに曲タイトルは原題と、日本リリース時の邦題併記してます。(結構この邦題、刷り込まれてるんで…)


A-1「San Lorenzo(想い出のサン・ロレンツォ)」
このイントロ!これから全ては始まったんですね。この瑞々しさ!!今のパット・メセニー・グループ(以下PMG)はいろいろなものを吸収していって、とんでもないグルーブになったけど、今の彼らに唯一表現でけんのはこの瑞々しさやろなあ。(当たり前か)
PMGのスタートにふさわしい名曲じゃ〜。思えばこの曲でのライル・メイズのピアノソロでピアノも好きになったんやったっけ。

A-2「Phase Dance(スーツを脱いで)」
PMGのライヴでのオープニング・ナンバーといえば私にとってはこれ。「ハヴ・ユー・ハード」!?なんじゃそれ?(笑。でもこれも大好きやけど♪)幸いこのアルバムを聴いた直後にPMGのコンサートがあり、生まれて初めて学校の授業以外でコンサートに行ったんです。そしていきなりこれやもん…。そら刷り込まれますって。このキャッチーなリフが頭に残らんという人はおらんでしょう。(ヤン・アッカーマンもパクった!?)終盤を盛り上げるシンセ、ドラムスもたまらん。
それにしてもなんでこの邦題なん(笑)!?

B-1「Jaco(なつかしのジャコ)」
何故かライヴではテンポアップしてファンキーに演奏されることが多いけど、やっぱり私はこのスタジオテイクがベスト。タイトルがタイトルだけにベースソロも入る。

B-2「April Wind(エイプリル・ウインド)」
パットのアコースティック・ギター・ソロ。タイトルは4月やけど、10月の、しかも曇天に聴いたらたまりませんよ。アンソニー・フィリップス・ファンは必聴。

B-3「April Joy(エイプリル・ジョイ)」
これなにもかも最高。イントロでの短いけどメロディアスにも程があるベースソロは古今東西のベースソロ中文句なしに私にとってはベスト。世の中の評価はどうあれ、マーク・イーガンはジャコより素晴らしいっ!!(この瞬間だけは…笑)歌いまくるギターソロは当時オーバードライヴ・サウンドしか受け付けんかった当時の自分にとって、ナチュラル・トーンの素晴らしさを教えてくれました。ここでもジェネシスというかアンソニー・フィリップス風の中間部を経て後半に「Phase Dance」のリフが登場、それからのギターソロはもう毎日くちづさんでたくらいで、しまいにはアドリヴも交えたりしたくらい(笑)。ここでも終盤のシンセの効果は絶大。
しかし文章では私の思い入れを100%表現すんのはやっぱ無理やなあ…(泣)

B-4「Lone Jack(たわむれ)」
このスピード感と哀感たまらーん!メロ最高な上に、テクニックと歌心のバランスが絶妙のギターソロ、ピアノソロとも極上。後にパット・メセニー・トリオでもやってたけど、テクニックが先行しちゃった感とやはりピアノレスなのが私には残念でした。

書いてる今も聴いてますが、外がええ感じに曇っていてもうハマりすぎ。
ピーカンにはとても聴けないアルバムですが、秋の曇天、といえば私にとってはこれが代名詞。
初期ジェネシス・ファンにも相性ええんちゃうかなあ。(私にはイメージがだぶる)